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【未来】「恋愛保険」は単なる話題づくり?カップルの98%は3年以内の付き合い

2017-02-17 人民網日本語版 人民网日文版

愛することによって失うものは何もない。

しかし、愛することを怖がっていたら、何も得られない。

- バーバラ・デ・アンジェリス -

(米国の女性作家、心理学者 / 1951~)


 バレンタインデーの到来にともない、アリペイ(支付宝)が出した「恋愛保険」が、幸せいっぱいに仲の良さを周囲に見せつける芸能人カップルらを一蹴して、一躍トップニュースとなり、バレンタインの新たな「ネット人気者」となった。バレンタインデー当日、アリペイの「恋愛保険」に加入した人は1万5千人を上回ったという。中国青年報が伝えた。


「私たちは、大学時代から付き合い始め、交際期間は3年になる。二人の関係は安定しており、3年満期の恋愛保険に入った。3年後にはかなりの額の満期配当金を受け取れる見込みで、まさに『ハイリターン・ノーリスク』でとても斬新」と話す楊穂さん(仮名)は今年のバレンタインデーに彼の愛情に保険を掛けようと495元(1元は約16.6円)の恋愛保険に加入した。

   アリペイの「恋愛保険」には、掛金99元、297元、495元の3タイプがあり、消費者は好きなタイプを選ぶことができる。購入日の3年後からは13年以内ならいつでも購入者が愛するパートナーと婚姻届けを出した場合、祝い金を受け取ることができる。祝い金の額はそれぞれ、1999元、5997元、9995元だ。実際のところ、恋愛・結婚をセールスポイントとした保険は、2年前から市場に登場している。


 中国人寿、安心保険、太平財険などの保険会社はいずれも、この種の保険を取り扱っている。中国人寿の保障内容には、1万本のバラと1万元の人身事故傷害保険が含まれている。ある保険会社は、婚姻届けを出した購入者に対して、0.5カラットのダイヤをプレゼントするとしている。名前は「恋愛保険」だが、この種の保険は愛情を保障するためのものではなく、結婚が素晴らしい「事故」として取り扱われている。メディアの調査によると、国内で売り出されている多くの「恋愛保険」商品は、実は「愛情」という仮面をつけた普通の保険であり、配当がつくタイプの従来の保険と本質的な違いはない。


   中国人寿財険北京支社の担当者は、「従来の考え方では、保険とは思わぬ事故に対する一種の保障であり、損害や損失を補償するという保険の機能が体現されていた。一方、『恋愛保険』は、そのような損害補償をベースとして、さらに被保険者の恋愛・結婚費用も保障対象に追加したものだ。だが、『恋愛保険』の登場は、ある意味、『インターネット+』時代の発展すう勢に対応し、『サプライサイド』の立場からの製品革新ともいえる」と指摘した。高いリターン率、素晴らしいプレゼントなどを謳った「恋愛保険」が、一部の消費者を魅了したことは間違いない。だが、「バレンタインデー保険ビッグデータ報告」を見る限り、この種の「恋愛保険」は、ほとんどの人が「傍観者」の域を出ないままで、実際の購入率は非常に低く、保険会社側にとっても単なる「おふざけ」に過ぎないという感は否めない。


恋愛の中のカップルは、前世・現世・来生の変わらぬ愛を誓いたがるが、そのほとんどが、3年目の破局や7年目の浮気などの障壁を乗り越えられないのが現状だ。アクチュアリーが取りまとめた統計データによると、カップルの98.39%は、付き合って3年以内に別れている。保険契約者のうち、この保険で「愛情」をキープできる割合はわずか1.71%に過ぎず、この確率は創業成功率よりさらに低い。

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